浄法寺漆芸の殿堂 滴生舎

浄法寺の漆

 浄法寺の漆 滴生舎のご紹介 商品紹介 アクセス情報 浄法寺漆関連リンク

漆の生命を使い切る、という発想。

かつてウルシの実は蝋燭や鬢付け油として欠かせないロウの原料だった。
ウルシの実から作ったロウソク

 漆は「採る」ではなく、「掻く」といいます。それは、カンナを用いてウルシの木の幹に一文字に傷をつけ、木がその傷を癒そうとして自ら出す樹液つまり漆をヘラで「掻きとって」採取するからです。
 浄法寺歴史民俗資料館を訪れると、漆掻きの仕事の様子や、漆と暮らしの関わりを知ることができます。人が初めてウルシを利用したのは、接着剤としてだと言われていますが、縄文時代の遺物には、すでに美しい漆塗りが見られます。
 江戸時代から大正時代頃までは、ウルシの実に含まれるロウ分から蝋燭や鬢付け油を作り、また、ウルシの木材は水を吸収しにくいために魚網用の浮きとしても使われ、ウルシは余すところなく生活に役立てられました。
 そのために藩政時代には、漆とともに実も採取するため、木を弱らせない「養生掻き」という掻き方をしていました。やがて明治になって、実の需要は減り、漆の需要が高まると、福井県の「越前衆」と呼ばれる漆掻き職人たちが浄法寺まで出稼ぎに来るようになり、「殺し掻き」が伝えられました。これは、一本の木から一年ですべての漆を採り尽くし、伐採するという現在行われている方法です。
 昭和20年代には漆掻き職人が3百人余りもいましたが、今ではわずか20人ほどになりました。しかし、上質な国産漆を絶やしてはならないと、浄法寺では文化庁の支援などを受けて、漆掻きの技の伝承や、ウルシの木の植栽・育成を進めています。
 漆掻き職人自らが、ウルシの苗を植え、20年の歳月をかけて育て、一年のうちにその生命を使い切るのですから、ほんの一滴たりとも、採取する漆を無駄にはしません。


漆掻き職人の道具

その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7 その8

▲ページの上へ

Copyright(C)2007 TEKISEISHA All Rights Reserved.