浄法寺漆芸の殿堂 滴生舎

浄法寺の漆

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一滴の、漆のしずくから。

 塗師の小田島勇さん。塗り終えた漆器は、漆が硬化するまで「風呂」に置いておく。

 漆掻き職人によって採取された漆は、ゴミを取り除いただけでも使えますが、多くの場合、光沢や粘度を調整するための精製作業が行われます。
 まず、「ナヤシ」と呼ぶ撹拌作業で成分を均一化して粒子を細かくし、さらに熱を加えながら行う「クロメ」という撹拌作業で、余分な水分を取り除きます。
 漆は「乾燥」ではなく、酵素の働きで「固化」します。つまり成分が相互に作用し、化学変化を起こすことによって塗面が堅牢になり、お湯はもちろんのこと、アルコール類、アルカリ類、酸などへの抵抗性を持つようになるのです。
 漆の成分は、一般的な国産の「盛り漆」の場合、ウルシオールが70〜75パーセント、水分が20〜25パーセント、ゴム質・含窒素物が数パーセントです。
 浄法寺漆はウルシオールの含有率が高く、良質な漆として知られています。国宝や重要文化財の修理修復に浄法寺漆が使われてきたのは、そのためです。平泉の中尊寺金色堂や日光東照宮、仙台の大崎八幡宮、そして1.5トンもの漆が使われたという昭和62年の金閣寺の大修復では、その質の高さが証明されました。
 現在、中国産などの漆が大量に市場に出回り、日本で使われていいる漆の98パーセント以上が輸入漆というなかで、わずか1パーセント余りの国産漆のうちの約6割を生産しているのが浄法寺です。
 そして今、「本当に良いもの」を追求する漆芸家や一部の漆器業者が、あえて浄法寺漆を選ぶようになってきています。漆の産地・浄法寺で作られる「浄法寺塗」は、浄法寺漆の良さを最大限に引き出した漆器に他なりません。

刷毛には女性の髪の毛が使われる。平安時代の遺跡からも同様の刷毛が出土している。

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